そして キヨシの事を考えた。勝手に告ってきて、あたしを彼女にし、初めてのキスも初めてのエッチもすべてをキヨシに捧げたのに、逢えなくなったと思ったら、《別れよう》の言葉も聞いてないのに、もう新しい彼女が居て、彼女以外の女とヤリたがっている先輩にあたしを紹介し、紹介されたあげくにあたしは、1人でなく数十人にまわされ、ヤラれた。そんなあたしを1万円で売った男。それがキヨシ。
でもあたしが初めて好きになった男がキヨシ。キヨシは何であたしをあんな獣達の生け贄に選んだんだろう。
あたしは汚れてしまった。
いくら体を洗ってもとれない汚れ。
それは心の汚れ。
キヨシは今、何を考えてる?あたしはあたしを汚れモノにしたキヨシの事を考えてるよ。
憎いはずなのに。
キヨシといた楽しかった時間を思い出す。
なぜって、キヨシと一緒に居た時間に嫌な思い出は一つもなかったら。でも一緒に居なくなったキヨシはあたしの知ってるキヨシじゃなくなったみたい。それを考えたると涙が出た。