マヤさんの家に着いていつも通り2階に上がって、玄関で『上がりまーす』と声をかけて部屋に上がった。マヤさんは『よぉ!昨日は眠れ…てないみたいだね』って、あたしの顔を見て言った。そして次にマヤさんの口から出た言葉は『今度の事、キヨシがからんでるんだろ?』って話を振ってきた。あたしは何も言わず、うなずいた。『だいたい誰が惠をヤッたのかは、わかったから、ケジメとらせるよ。あたしに任しときな』ってマヤさんは言って不安そうなあたしの頭を撫でてくれた。あたしはマヤさんがお姉ちゃんだったら良かったのにって思った。そして肝心な事を思い出した。病院の治療費の事だ。両親には絶対に言えないし、でも他人のあたしにここまでしてくれるマヤさんに恩返ししたかった。だから、まずは治療費から早く返そうと思い。マヤさんに言った。『マヤさん、マヤさんのお母さんの店で働かしてくれませんか?バイト代は要りませんから、お願いします!』って頭を下げたら、マヤさんは笑い出した『あんたって本当おもしろい子だね。オカンに言ってみるよ』って言ってくれたあたしは心の中でヤッター!って言ったこれでマヤさんとマヤさんのお母さんに少しは恩返しできる事が嬉しかった。