シオリはあたしの憧れだった。お金持ちで自由で、自分の好きな事できて、正直羨ましかった。それにシオリと居ると、めっちゃ楽しくて。だからシオリが行ってる塾に行きたいと、思った。塾って言っても名前だけの塾で、本当は毎晩建物裏はヤンキーの溜まり場になる。だからみんなと遊びたくて、両親に高校行きたいからってお願いした。返事はOK。そう返事がくる事はわかってた。父親は世間体をすごく重んじる人だから、高校は行くものって、頭にあると思ったから。作戦?大成功。それからシオリと毎日一緒に行動してた。そしてシオリの好きな人のことで、相談されて、応援する事を約束した。シオリの好きな彼は、他校の生徒だけど、地元ではかなりの悪で、一目置かれるぐらいの人だって聞いて、どんな人なのか興味がわいた。