そして、いきなり連絡取れなくなったから、心配した事を話した。『キヨシのバカ!』その一部始終を見ていたマヤさんが『あんたら若いねー。青春だねぇ』って、笑いながら、ちょっとバカにした感じで言った。そしてキヨシは『心配かけてごめんな』って謝ってくれた。謝んなくて良いよキヨシ。キヨシが居なくなっちゃうんじゃないかって不安でしょうがなかったんだ。でも 今はもう許してる。『でも その頭どうしたの?』ってキヨシに聞いのに、答えたのはマヤさんだった。『ケジメってやつだよ。惠ちゃんにはわかんないと思うけど、色々あんだよ。男は。』って言われた。なんかやっぱり別世界だって思った。そして居場所がマヤさんの家って事がわかったんで安心して帰ることにした。帰り1階まで降りてきたキヨシは優しくキスしてくれて『今日は送って行ってやれねーけど、気を付けて帰れよ。また連絡すっから。』って、頭を撫でてくれた。あたしは『うん!』って返事して、その場を離れた。帰り道まだかすかに残る唇の温かさとタバコの味を感じながら。