キヨシがお世話になってる先輩の家は、待ち合わせ場所から近かった。1階は先輩のお母さんがスナックをやっていて、2階に住んでるんだって。あたしはキヨシに手を引かれるまま、2階に続く階段を上がって行った。『上がりまーす』って声をかけて玄関に靴を脱ぐキヨシ。あたしも『お邪魔します』って言って、お家にお邪魔した。玄関を入ってすぐの扉を開けたら、あたし達よりうんと年上の男の人と化粧の濃い女の人が座ってた。キヨシはあたしに『俺の世話になってる先輩のマヤさん』って女の人を紹介した。えっ!お世辞になってるって女の人の方だったんだぁ。ってまたびっくりした。