次の日 眠れなかったまま朝がきた。
あたしはいつも通り学校へ向かった。
そして休むかもしれないと思っていたシオリもやって来た。シオリはあたしの顔を見るなり『惠~っ』って、あたしに抱きついて泣き出した。教室の周りの子達はみんなこっちを見ている。教室に居るのはマズイ。そう思ったあたしはシオリを連れて、裏門から学校を飛び出した。きっとクラスの誰かが先生にチクるだろう。でも そんなの関係なかった。あたしとシオリは堤防へと向かっていた。堤防に着き、ずっと泣いているシオリに何も知らないフリをして問いかけた『何かあったの?』そうするとシオリは泣きじゃくりながら、昨日キヨシから別れてって言われた事を話し始めた。