その日あたしは家の近所まで、キヨシに自転車で送っもらった。家まで来てほしくなかったから。キヨシはあたしの家庭環境を知らない。両親が障害者って事を知られたくなかった。知られたら、嫌われる気がしたから…。
あたしは家に帰って、トイレに入った。脱いだパンツには血が付いていた。そしてなんとも言えない違和感をアソコに感じていた。あたしは何でエッチしちゃったんだろ?あたしは本当にキヨシが好き?だからしたの?シオリの事は?次から次へと疑問が頭に浮かんでくる。あたしは取りあえず、血の付いたパンツを小さくたたんで、ゴミ箱に捨てた。あたし女になっちゃったんだぁ。実感がようやくわいてきた。その日は両親に自分の変化を気付かれまいと、ただ言われるがまま家事をこなし、1日が終わった。でも眠る前にシオリの顔が浮かんだ。シオリは明日学校くるのかな?シオリはフラれちゃったんだから傷付いてるよね。あたしがキヨシに抱かれたなんて知ったら、どうなるんだろう。そう考えると眠れなかった。