あたしの家庭は一般的な家庭とは少し違う。どこが違うかって言うと、あたしの両親は、障害者だ。父親は全盲。母親は生まれつき片目の弱視だがかろうじて生活できている。そして一番他の家庭と違うところは、あたしが望まれて生まれてきた子ではない事。祖父母からも父親からも『いらない子』と言われ続けてきた。そして全盲の父の見えない苛立ちを父はあたしにぶつけるようになった。いわゆる虐待ってやつだ。唯一の味方である母も祖父母からの嫌がらせや父からの罵りのストレスをあたしにぶつけるようになった。あたしはこの世にいらない子としてうまれ、大人達の不満のはけ口になった。