「私は、パシリじゃない。」
もしかしたら、この言葉で私の本当の決心ができたのかもしれない。
「私は、パシリなんかじゃない･・っ！」
私は気付いたら大声を出していた。
「は？じゃあ、相手もされないのに彼女とか言うわけ？笑えるｗｗ」
彼女はケラケラと笑い出した。
私は、直哉をキッとにらんで、
「･・パシリでも、彼女でもないよ？」
すると彼女は笑うのをやめてこっちに視線を向けた。
「もう、他人。」
私がそういった途端、直哉は顔を歪ませて。
「え･・直哉っ」
彼女の腕を振りほどいて私の腕をつかんだ。
「･・委員会いくぞ。」
いままでに一番低い声をだして私を引っ張った。
「ちょ･・っ待ってよ！」
そういっても直哉は止まってくれなくて。
結局、教室の前まで、引っ張られていた。
