「・・きゃっ、誰!?」


女の子がぎゅっと直哉に抱きついた。


直哉は、びっくりしたように目を見開いていた。



「・・ごめんね、邪魔しちゃって。でも、大野君は委員会があるからイチャイチャするのはまた今度にしてくれる?」



私はにこっと微笑んで、彼女たちに近付いた。



「は、はぁ?・・知らないわよ!そんなのっ!邪魔なのわかってるなら出て行ってよね!それとも覗きが趣味なわけ!?最低!」



・・めんどくさ、この子。


直哉をちらりと見ると、冷たい目線をこっちに向けていた。


それがとてもイラついた。



「覗き?化粧濃くてケバイあなたみたいな子が一番きらいなのに、見てるとか無理。それに、遊ばれてるの気付いてるくせに必死にしがみついて楽しい?・・そんなに、イチャイチャしたいならさ大野君のことを探してる先生たちに言ってくれば?私とイチャイチャしてるので委員会にはいけませんって。」




私がそういうと、彼女は言う事に困ったのか




「なによ・・パシリのくせに!」




関係ないことまで引っ張り出した。



私の一番嫌いな言葉。



「パシリ。」



ずっと言いたかった。


ずっと。