「じゃあ、一年から自己紹介して。」



先生が大声でそういった。



「はい。一年・・組の・・・」



はぁ・・。



あとで、来るとかいったくせに・・来てないじゃん。



私はため息を垂らしながら、顔を上げるといきなり後ろから肩を叩かれた。



「・・え?」



「久しぶりだな。」



「・・類先輩。」



にこっと微笑む類先輩がいた。



「若菜も委員なんだ?」


「はい。」


「もう一人は?いないみたいだけど・・」


「あ・・「おい、そこの2年!」



直哉と言おうとしたら順番はもう私になっていたみたいで、先生に遮られてしまった。


「はい!2年3組の柏木若菜です・・、よろしくお願いします!」


「もう一人はどこいったんだ?」


「え・・っと、わかりません。」


「じゃあ、探して来い。」



「・・・はい。」