決意をした日から一週間がたとうとしていた。 ――そして、明日は文化祭当日。 屋上の風に当たりながら、私は直哉のことを考えていた。 「やっぱ…やめようかな。」 もう、自分が何をしたいのかわからなくなってしまったんだ。 ただ、直哉が好きなだけ―――。 気持ちを伝えたら何かが変わるのだろうか。 …苦しい気持ちはきっとかわらない。 この前決意をしたばかりなのに、私はもう臆病になっていた。