何度も角度を変え、
ついばむ唇。

段々と抜けていく力。
背中には本棚があり、
ぎりぎりで体勢を保っている。

もっと…近づきたい。

思いは行動と重なり、
那月の体に腕を回す。

頭の中、真っ白で
那月しか感じられない。

身体だけじゃなく、
体温までも同化してく。

愛が流れてくる…。

知らなかった、
キスがこんなに気持ちいいなんて。