走りついた先は …小学校。 何故私は ココに来たんだろ。 よりによって、 那月との思い出が たくさんの場所に。 誰もいない校舎には、 教師さえも知らない 抜け道があった。 体育館裏、図書室前の 窓の下の格子戸。 ソコは長年在校生によって 守られているはず。 …やっぱり。 ガコッと 金属音を高鳴らせながら 戸は開いた。