ジリリリリリリリ

耳元で目覚まし時計がこれでもか!って言うくらいけたたましく鳴ってる。


この雑音をいつも止めるのは隣で寝ている私の双子の弟

鈴宮 翔[スズミヤカケル](16)

のはずなのに...!



「もう!うっさいなあ!」


結局自分で止めた。


「翔!起きろ!」


そういって翔のほうをみたら、もうベッドはもぬけの殻。


え どこ行ったの?


時間は...


大丈夫。ベタな展開にならずにすんだ。


私達の部屋は3階なので、階段を使って2階のリビングへ行く。


しかし翔はリビングにもいない。


「お母さん!翔は?」


キッチンで朝食を作っている母に聞く。