「夏崎様ーー!!」



真夏のあっつい日。


みんなの視線は、ギラギラとあいつに降り注いでいた。



「可愛い僕の子猫達、元気にしていたかい?」




学校の正門でリムジンから降り、女の子達に手を振ってる…



そう、あいつ。






あいつの名前は、夏崎 羅加。




お坊っちゃんであり、かなりのイケメンである。

その上、
女子を「子猫ちゃん」と呼んだりとかなりの女好き。




2日前、
あれを見てしまわなければまだ私は、
あいつをイイヤツだと勘違いしていただろう…