「........っ!!」

フードをかぶっていた時点でも綺麗な顔だということは分かっていたが、
フードという覆いが無くなった顔は予想以上の綺麗さだった。


「.......きれい.......」

そう無意識に口走ってしまうほどに。

「え?」

「.......え?」

目の前の綺麗な人の口からいきなりでた、疑問の言葉にとまどってしまう。

私何か変なこと言ってしまった?


「綺麗って?」

.........?

「!?　.....わ・私そんなこと言ってました?」

「うん。」

し・しまったぁぁ!!!
い・いや、でも!女の人が綺麗って言われていやな事なんてないだろうし、
ここは正直に言おう。

「あの、その、あなたがあまりにも綺麗だったので無意識のうちに言ってしまったみたいで...」

そう言うと、その人は驚いた顔をした。

......なんか、ナンパしてるみたいじゃないか?　私。

「そうかなぁ.....」

「え?は・はい!　すっごくお綺麗だと思います!!」

「ははっ　
　ありがとう。でも、そういう言葉は.....






男の僕より、女の子の君の方が、よっぽど似合うんじゃないかな?」










..........................はい?