「ぎ、ギター弾かれるんですねっ」

「ん?あぁ、好きなんだ。ギター弾くの。」

少し笑顔になりながら言うその横顔を見て、やっぱり綺麗だなぁ
っと再確認していた。

「あの、お隣、お邪魔してもいいですか?」

「.......。」

「....あ!えっと、怪しい者じゃありません!!ただ、あなたのギターをもう一度聞きたいと 思って....。」

クスッ

「いいよ。どうぞ。」

「あ・ありがとうございます!!」
 

そう言って、公園の一番奥にある大きな木の木陰に座っていたその人との間に、きっちり人1人分間をあけて、腰を下ろした。