ん?何かついてる?」

「いいや。何かさ、犬みたいで可愛いなあって・・。」

犬?(^^;)あたしが?おいおい・・。

「えー?そんな事言われたの初めてだけど・・。て言うかそれ褒めてるの?」

「そうだよ。褒め言葉って言うのかな?」

言ってる本人も理解してないし(^^;)

「・・何か修二さんて面白い人ね。」

「俺の何が面白いの?」

「うーん、良く分からないけど、何か不思議な感じ・・。今日、初めて会ったって気がしないの・・。
ある意味凄く安心するの・・・。」

郁美の言葉に修二も嬉しさ隠せず・・。

「俺もそんな事言われたの初めてだよ。」

「そうなんだ。でも、彼女には言うんでしょ?」

「彼女?俺、今、フリーだし・・。」

「え?あ、そ、そうなんだ・・。」

「・・・あのさ、俺と友達になってくれない?」

「え?友達?」

「ああ。・・・郁美が良ければなんだけど・・。」

「友達ってどんな?」

「あ、だから、誤解しないでよ?普通に遊んだり、飯食いに行ったり・・。たまにで良いんだ。
・・駄目かな?・・今日、初めて会った人に言うセリフじゃないよな?」

と言いつつ照れてる修二・・。
すると、郁美は・・。

「良いよ。あたしで良ければ。あたしも振られた後だから普通の友達が欲しかった。
自分の事色々話せる友達が・・・。
ありがとう・・。優しいね・・。」

「そんな事ないよ・・。俺、凄く不器用だし、ヤキモチ妬くし・・。
じゃあ、今日から友達って事で宜しくな!」

「うん!こちらこそ!」

握手を交わした修二と郁美。

この『友達』が次第に恋人へと変わって行く事にお互いがまだ気がついてなかったのです・・・。