「おい。さっきから何バカな事言ってんだよ・・。
郁美は、俺と付き合ってるんだよ!お前は、陽子が好きなんだろ?2人の女に手出すなんて最低だな!」

「最低?俺が?アハハ!笑わすな!郁美ちゃんがどれだけ辛い想いしたか分かってるのか?俺が今朝言った事守れてないだろ?あんな事で

嫉妬して好きな彼女を乱暴にするなんてさ!だから、不器用だって言うんだよ!!」

「うるせえ!!」

バキッ!!博の言葉で頭来た修二。思い切り、博を殴った・・。

「・・ってえな・・。殴る事だけは、一人前だな!
そんなに悔しいなら彼女を泣かすな!」

「お前にそこまで言われる必要ねえよ!じゃあ、お前は、陽子に気持ち伝えたのか?人の事なんかほっとけよ!」

「へえー・・。ほっとけって言って人に頼ってるのは何処のどいつだよ!」

「てめえ・・・。」

博を睨みつける修二・・。

「じゃあ、これだけ言っとくよ。女の子はな、ただ好きな男とセックスするだけじゃねーんだよ!お互いを分かり合う事、それなりの努力

、我慢しないとこの先どんなに好きでもやっていけないんだよ!
郁美ちゃんの気持ちをろくに分からない男に付き合って欲しくないね!」

「博・・・。」

「と言うことで、これが最後だっ!!」

バキッ!!!

またしも博からの最後のお見舞いの1発・・・。

「ってえな・・・。」

博からの2発目・・。

「こんなのまだ甘いよ。ホント、お前不器用だし、ヘタレだな。改めて分かったよ・・。」

「お前、わざと・・・。」

ようやく博の嘘だと分かった修二。

「俺とこんな殴り合いしてもお前と郁美ちゃんが解決しないと何にもなんないだろ?早く行って来いよ。
あんなに泣いてたけど、お前の事好きで仕方ないんだよ。・・今度は、しっかり捕まえろよ。」

「博・・・・。」

するとさっきまで修二を睨み付けていた博ではなく、いつもの博に戻っていた・・。

「早く!お前も彼女なしで生きていけないだろ?俺、帰るからさ。じゃあな!」

「博、サンキューな!」

「バーカ!俺の時は、たっぷり世話になるからな!」
そう言いながら帰って行った博・・。

博が帰った後、部屋を出て郁美の家へ向かった。