そんな気まずい中、修二の車は、郁美の家に止まらず、自分の家に走らせた。

外は、かなりの大雨・・・。

「、何処行くの?あたし、もう帰るから。」

「良いから、黙ってろ!!」

「・・・。」

すると、車は、修二の家に着いて、外に止めて、
郁美を部屋に連れ出した。

部屋の鍵を閉めて郁美と2人きりになった。

だけど、いつもの修二じゃなかった。

すると・・・。

修二は、怯える郁美に強引にキスをし、首筋、肩など

あらゆるとこに自分の証をつけた修二。

「いや・・離して・・!止めてえ・・!!」

泣きじゃくる彼女をベッドに押し倒し見つめた修二。

「郁美・・・。」

少しはだけた郁美の洋服。

泣きながら修二を見つめる郁美・・。

「どうして・・?何でこんな事するの?・・あたしが好きな修二じゃない!いつも、あたしを大事にしてくれる修二じゃない。」

「・・俺だって、男だよ!郁美が他の奴と手繋ぐの我慢出来ないんだよ!」

「だから?・・あたしなら何しても良いの?」

「郁美・・・。」

「こんなの、修二じゃない・・!幾ら大好きな修二でも・・愛のないセックスなんかしたくない!!
・・修二のバカッ!!」

修二の手を振り払い泣きながら部屋を飛び出した郁美・・。

バターン!!

ドアの閉める音だけが部屋に鳴り響いた。

郁美にちゃんとした愛を注ぐ事も出来なかった。

思わぬ出来事に悔し涙を流していた。

2人の大切な絆・・・。

彼女の笑顔、彼女のしぐさ、彼女の笑い声・・・。

あんなにも愛おしくてキスして、手を繋いだだけでも

充分な位なのに・・・。

大切なものを失いかけていた2人・・・。

ただ、心から愛したいだけなのに・・・。

とめどなく降り続く雨の中、もう、戻れないのかと

思いつめていた修二・・・。