そして、その夜・・・。

郁美は、明日のデートの事で修二の携帯に掛けた。

TRRR・・TRRR・・
『只今電話に出ることが出来ません。ピーと言う発信音が鳴りましたら伝言をどうぞ。』

留守電か・・・。まあ、いいや、とりあえず入れておこう。

「郁美です。明日のことなんだけど、1時に亀戸の駅で待ってます。凄く楽しみです。・・じゃあ、おやすみなさい。」

『伝言をお預かりしました。ご利用ありがとうございました。』

そんな郁美の留守電を聞いた修二。

えらく落ち込んでいる様子・・。

「やばい・・。俺、何こんな事でブルーになってんだよ・・。俺らしくもねえ・・。」

頭を抱えていた。

そんな思いをしながら郁美とのデートを迎える日が来た・・。