カーテンの隙間から春の光が差す部屋の中で、私はそっと目を覚ました。
「春!遅刻するわよ!」
下からは私を呼ぶ声が聞こえる。
私はゆっくりと体を起こし、名残惜しむようにベッドから出た。
カーテンを開けると、あふれるように入る光。
その光はとても綺麗だった。
「春!早くご飯食べなさい!」
「はーい!今行く!」
なかなか下りて来ない私にまた大声が飛んできた。
私はかるく髪をとき、部屋を出た。
完全に目が覚めた私の足取りはとても軽く、階段をスムーズに下りて行った。
リビングに着くと、テーブルの上にはすでに私の朝食が用意されていた。
私は用意されているご飯の前に座り、手を合わせた後食べ始めた。