今日もまた、教室に私が入ると、話が止まり、みんなの視線が私に集まる。

机の上は無惨になっていた。

私はかばんの中からタオルと、除光液を出し、その落書きで無惨になった机を拭いた。

“馬鹿だなぁ。”“子供だなぁ。”

そう自分に言い聞かせながら私はこの行為を堪えていた。

「大丈夫?」

そう声をかけてくれたのは、もちろんさつき達だった。

「うん…。さつき達がいるから大丈夫!」

そういって微笑む私に、3人は「あまり無理はしないように。」と言ってくれた。

私は「ありがとう。」とだけ言い、3人を席に返した。

私のせいで3人がいじめられるようになったら…そう考えると怖かったから…。