先生の話には興味がない。と言ったら先生には悪いが、私は話を聞かず、自分の席から見える外の桜を見ていた。

もちろん授業はきちんと受ける。

じゃないと卒業ができないから。

そのお陰で成績は上々。

色々な人から頼られるようになった。

真面目過ぎず、ふざけ過ぎずの私は、友達も浅く広くいた。

キーンコーンカーンコーン

お腹の減りも、丁度いいくらいになった頃、4限目の終わりを告げるチャイムが鳴った。

私は机の上を片付け、3人を呼んだ。

4人でご飯を食べるためだ。これが私の日常だった。

「で?どこで遊ぶの?」

私がそういうとキラキラした目で私を見つめる華織と目が合った。

「…なに?華織。」

「うち、カラオケがいい!」

「言うと思った。」というふうに華織を除く私達3人はため息を付いた。

「この前もカラオケ行ったじゃん。」

「そうそう。つい2週間くらい前に行ったじゃない。」

私と百合絵はそう反論したが、

「ついじゃない!もう2週間前だよ!」

と華織は譲らず言い争いを5分近くしていたが、小さな町ゆえに、カラオケ以外に行くところもなく、カラオケが嫌いではない私達は結局カラオケに行くことになった。