彼女をソファに座らせ、心境を聞いてみた。


「うちはグローバルな会社だが、どんな仕事でも頑張れるかな?」

「はい。一応、英語とフランス語、韓国語は日常会話程度なら話せます。」

「では…昼夜を問わず、任されたら出来そう?」

「はい。ホテルでは夜勤もしておりましたので、構いません。」

「それから、住居は俺の方で用意した所に住んでもらうが、大丈夫?」

「えっと、それは社員寮ということですか?」

「そうだなぁ、特別な仕事をする為には機密事項の漏洩を防ぎ、外部との接触を最小限に抑えるため…って言えば分かるかな?」

「そういう事でしたら、構いません。私のような若輩者に、そのような責任の重い仕事を与えて下さることは、光栄です。」