それから葬式が行われた




皆泣いていたけど俺は泣けなかった




葬式が終わり帰ろうとしたら…



「久藤君ちょっといい?」


美憂の親友の留実がいた



「これ
美憂からなんだけど」




えっ!



手紙



「美憂ね
病気だったの
もう長くは生きられないって言われたらしく、うちにも言ってきたの
『もし私が死んだらこの手紙を渡して』って」



知らなかった



いつも明るく元気だったから




「ありがとう」