といっていた。

修学旅行の日最初に行った水族館で久しぶりに谷口をみた。

その谷口は前見たときより、ずいぶん小さくなっているようなきがした。

谷口はやせ細った顔に、マスクをつけて、カープ帽をかぶって、担任の先生に車椅子を押してもらいながら、水族館を回っていた。


イルカしょーでは、担任の先生と二人で誰よりも前の方でイルカショーを見ていた。
水槽に近すぎて水がかかっていた。
そのときの谷口は、マスクの外からでも分かるぐらい笑顔だった。


弱った体で笑う谷口を見たとき私は胸がしめつけられたように痛かった…


でも楽しそうな谷口は、とてもほほえましかった。