最後に谷口の入っている棺の中に花を入れた…

私は声を出しながらないていた。

花を入れるときそっと谷口の顔を見た。
本当に眠っているようだった。
ゆすったらおきるんじゃないかっていうぐらい、安らかな顔だった。

でも、病気の苦しみから解放されて、幸せそうだった…


谷口の顔の横には、谷口の大好きだった、カープの帽子があった…