私はお葬式の時、お経なんか耳に入らないぐらい、ずっとないていた…
ただひたすら、ごめんなさい、ごめんなさいと言いながら…


谷口の近所の女の子が、代表で手紙を読んでいた。

「谷口へ
 私とは近所だったからよくいっしょにあそんだね…
 谷口はいつも病気でも元気だったね…
 谷口覚えてる?家庭科の時一緒におにぎり作ったのを…
 谷口は手に水を付け忘れて手がご飯粒だらけになっていたね。
 でも谷口の作ったおにぎりおいしかったよ。
 よく一緒に犬の散歩も行ったよね…………………」


彼女は、泣きながらその手紙をよんでいた。

私は息ができないぐらい、苦しいぐらい泣いた…