「私のことが……?」
思いもよらぬことを言われ、エーテルは面(おもて)を上げる。
「君が、私と同じ魔術の使い手だからなのでしょうか。
それとも、君と私は特別な何かで繋がっているとでもいうのか……。
なぜだか分かりませんが、君が発するオーラから感じ取ることができるのです。
消したいほど悲しい、君の中に潜む思い出が……」
エーテルは目を見開き、空に向かって顔を上げる。
こうしていないと泣いてしまいそうだった。
目頭が熱くなる。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…