イサとエーテルは、キャイキャイとはしゃぐ後方のマイ達を振り返った。

エーテルは二人を見て、

「楽しそうね。

私たちも入れてほしいわ」

するとマイは満面の笑みで、

「本当の親が見つかっても、私、テグレンには本当のおばあちゃんでいてほしいな~って。

今、テグレンとそう話してたの」

無邪気に笑うマイ。

「そう言われてみると、二人はどことなく似てるな」

イサが二人の顔を見比べつつそう言うと、エーテルは気まずそうにうつむいてしまう。

彼女の瞳には、この晴れた空には似つかわしくない深い陰があった……。