アスタリウス王国が滅ぼされた後――――。
アスタリウス王国を滅ぼした勢力の正体と、そうなった原因を突き止めるべく、ガーデット帝国とルーンティア共和国は、独自に調査を行った。
その結果、敵勢力の狙いは、代々アスタリウスに伝わる秘宝の入手と、マイの身柄を捕らえるのが目的だったと判明した。
調査を行った二つの国は、アスタリウスを襲った一部の者を捕らえることに成功し、真相を聞き出すことができたのだ。
マイの両親は、マイの身を案じてあの丘にマイを匿(かくま)った。
自分たちと一緒に行動するのは危険だと判断したからだ。
わずか3歳の頃から、マイは、いつ命を狙われるか分からない立場にあった。