イサから全てを聞いたテグレンは、自分がマイとリンネの祖母なのだと知り、感動していた。
それからテグレンは、ますますマイを可愛がるようになり、リンネにも惜しみない愛情を注いだ。
イサとマイ、2人が作った国の名前は、《コエテルノ·イレニスタ王国》と名付けられた。
古い歴史書の中にあった国名だ。
その記述によると、コエテルノ·イレニスタという名前には《永遠に共存する》《平和主義者》という意味が込められているらしい。
現代では忘れ去られてしまった亡国で使われていた言語なのかもしれない。
最初は小国と言われていたコエテルノ·イレニスタ王国は、その1年後におおきく栄えた。
多くの旅人が行き交う。
交易都市としても有名になり、国民の間に笑顔が溢れる国となった。
いつか、母国のトルコ国を復活させたいと願っていたフェルトとレイルも、今ではこの国の城の上官として働いている。