「お前って案外Sなとこあるよな・・・。まあ、そういうことだからよろしくな」

「『よろしくな』って、何すればいいの?」

「告るチャンスを作ってくれ。さすがに、告白は女子みたいに他の奴の力は、借りない」

「ふーん。分かった。いつ?」

「お前と同じ日にするよ。俺が佑介連れてきてやるから、それと入れ替わりに蓮奈を連れてく」

「おー、なるほどね。って、それってさ、私協力してないよね」

「・・・ははは。まあ、いいじゃん」

「じゃあな。お互い頑張ろうな」

「うん。ばいばい」



こうして、毎日が過ぎていき、気づくと終業式を明後日に控えていた。

そして、告ると決めた日が明日。



今日は、終業式前日。

ということは、私の人生初の告白のとき。

真莉亜ちゃんには、罪悪感でいっぱいだけど、友情と恋愛で恋愛を取ってしまった私は、もう後戻りはできないの。