季節は冬。

もう少しで、冬休みだ。

冬休みになったら、真莉亜ちゃんたちになんか言われなくていいや。

そう思っていた、ある日。

「ねぇ、ビックニュース!!真莉亜ちゃん西条君に告ったんだって」

それを、聞いたとたん『そっか~』って思った。

これで、佑介君は真莉亜ちゃんと付き合って、私は諦められるかな・・・。

そう思うと、少し気持ちが楽になった。



なのに・・・。

佑介君が返事を返したっていうことはなくて、そのまま冬休みを迎えた。



冬休み中、一回だけ佑介君に会った。

目が合った瞬間、微笑んでくれた気がした。

だけど、私はもう好きになってても、迷惑なだけだから・・・。

私は、佑介君とは逆の向きに歩いていった。



時は流れ、いよいよ三学期。

やっぱり学期が変われば絶対席替えはしたい!

担任の先生に席替えコールをみんなでしたら、してくれた。

自分のそれぞれ好きな席を選ぶことになった。