リビングに行くと
お母さんがお弁当を作っていた。

あたしに気づいたお母さんは
「ほら!いそいで食べちゃいなさい」


と言ってまた顔を下に向けた。


ごはんを食べ終えたあたしは、

高校生になる期待を
膨らませながら
ローファーを履き



──行ってきまーぁす!!

と言って勢いよく
玄関のドアをあけた──。