時計の音

水滴の音

電子の音



ぼやけた視界では

音だけが

やたら頭に響き渡る




ここは

わたしのへや

与えられた部屋




いつもどおり


管だらけのわたしと薄暗い部屋


でも

ちがうのは




海の底に咲く花が

わたしの手にあること