いっそ死ぬなら私を肥やしにする芽が生えたらいい


わたしの心臓を貫いて根を下ろす



海底へむかうわたしは

深い深い海へと

どこまでも潜っていく


魚たちが髪をなでる

海の泡が話しかけてくる


そして見慣れた太陽にさよならを言って、



暗いあの場所へ

冷たい

さびしい

悲しい

そんな感情がすこしだけ頭をかすめる



遠くから

私を呼ぶ声


もう遅いの


だって


私にはもうこれしかないんだから


沈み続ける他にない