ずっと教材に目を通していた斉藤さんが呟いた。







「この程度の問題は、もしかしたら俺、副長、山南さん、原田は教師できると思う」





・・・教師??





「教師?いきなり斉藤は何を言い出すんだ?」







さっきの言動に土方さんも驚いたんだろう。







「我々は今この時代に来て、神田の家にお邪魔させてもらっています。しかし、ずっと居座るのも神田のご両親に迷惑が掛かります。その上、お金を稼がなければ生活に支障をきたすかと」






自分達に今ある問題、この後予想される問題点を斉藤さんは全部挙げて言った。







「そうだな・・・」







「それで、この学力ですと、大学から我々入れるかと。そして、教育免許を取得し、教師になってお金を稼ぐのはどうでしょうか?」









「そうか・・・他の奴らどんすんだ?」






確かに・・・







「新八は土木作業の仕事、平助は飲食店の仕事・・・原田は別に教師じゃなくてもいい気がしてきた」






「原田さんは教師と言うより、ホストが向いてる気が・・・」







「ホストと言うのはなんなんだ?」