「お茶かぁ・・・平成のお茶ってどんなんだろうな?」




新八さんは不意に呟いた。





「たぶん、江戸の時と変わらないと思いますよっ。あ、でも、時代は進化してますから茶葉の品質改良とかはしてますが、美味しいと思いますよ」





「平成ってのは、すごいな!改めて思っちまった」





原田さんがそう言うと、みんなは一斉に頷いた。






「でも、今は今で楽しいけど・・・いいことばかりでも無いからなぁ」






千嘉は複雑そうに言った。






「どういうこと?」





不思議そうな顔で平助君が聞いてきた。






「政治とか経済とかが色々厳しいってのもあって、将来私達は就職できるのかって言うのがあって」





「それって、自分のやりたいことやればいいんじゃないの?」





沖田さんの言う通りだ。







でも・・・






「やりたいことがあっても、その仕事に就けなかったら他の仕事を探すしかないんです。そういう難しい時代でもあるんですよ」