川瀬くんが私に迫る。


トンッ


ここは狭い本棚と本棚の間。

逃げ場はない。


「川瀬くん?」


「実はね?ここで花を襲いたいから僕が花にたくさんの本を運ばせるように仕向けたんだ♪」


私の背には本棚。

前には川瀬くん。


川瀬くんは両手をついて私を挟む。


え?

何?何、この状況!!?


てか、川瀬くんなんか変なこと言ってない?


「つまり?」


「つまり?んー。今、この状況は全部僕が作ったの♪僕の計算どーり♪」