にしても、ここから見る夕陽は綺麗だ。


本棚と本棚の間にある大きな窓一面に大きな夕陽が沈む。


「綺麗。」


「でしょ?」


私の呟きに答える川瀬くん。


???


「ここ、僕のお気に入りの場所なんだぁ♪」


「.....。」


川瀬くんはいつものように可愛らしく笑ってる。

だけど違う。

何かが違う。


「僕、最近気になる子がいてね?その子にこれを見せてあげたかったんだ♪」


「その子?」


「そう、その子。」


川瀬くんが指差す先には....


「私?」


「うん♪」