「ごっごめん!!大丈夫?」


ぶつかって来たのはどうやらコイツらしい。


川瀬 翔太ーカワセ ショウター

可愛い男の子。

女子にちょーモテる。


川瀬くんは可愛らしく上目遣いをしている。


しかし私は全くきょーみナッシング。


それより、本のことの方が気になる。


「いいよ。別に。」


素っ気なく返事をして本をまとめだす私。


「これ、花ちゃんが一人で持っていってるの?」


花ちゃん?

何で私の名前知ってるんだろ?

クラス違うし。


「あー。うん。」


そんなことを考えながら適当に返事する。


「大変だねぇ。僕も手伝うよ♪」


「うん。」


川瀬くんは何か言ってるみたいけど適当に返事をして本をまとめ続ける。


「この本どこまで持って行くの?」


「図書室。」