―――――――――― ―――――――― 『乃愛~、』 相変わらずカノンはあたしの 側にいた 『乃愛、あのね』 「何??」 カノンが嫌いな訳じゃないけど いろいろあったからなんとなくカノンと距離をとりながら 聞いた 『何で離れるの?? 婚約者なのに、』 そう言うと見せつけるように 自分の右手をあたしの前で ヒラヒラさせた 「うぅ、……」 返す言葉がなくてうなっていたら、瑠唯くんがあたしの前に 立って カノンを見据えた