翼くんの親友の悠弥なら


きっとなんとかしてくれる





――そう思ったのに



悠弥の口から出た言葉は
あたしの考えていた事と
違っていた




『翼の事なんか気にすんなよ』


「何で??」



『何でもいいだろ』


「良くないよっ!!」




あたしは自分でもびっくり
する位、大きな声を出していた




『……乃愛??』


「良いわけない、
翼くんは友達なのに……!!

あたし、帰る」


『おい、』




止める悠弥を振り払って


あたしは悠弥の部屋から
飛び出した