悠弥があたしを連れてきたのは


ソファーの上だった





ソファーに座っても悠弥は
あたしを抱きしめたままだった




「悠弥、どうしたの??」




あたしは悠弥の顔を覗き込んだ




『……香坂の事、どう思ってんだよ』


「カノンの事??」




思っていた答えと違う言葉を
言われて


思わず拍子抜けしてしまった




「カノンは大切な友達の
ひとりだよ??」


『……本当に??』




いつもより頼りない悠弥に
あたしは戸惑いながらも


悠弥の唇に軽く触れるだけの
キスをした