『僕は香坂カノン、
父が日本人なんだ

君は??』




だから日本語が話せるんだ




「私は姫宮乃愛、中学1年生
です」




あたしの名前を聞いた時に

一瞬だけカノン君の表情が
固まったように見えた




『だったら、僕と同い年だね

こっちの学校では7年生
だけどね』




だけど、何事もなかったように話すカノン君を見て


あたしは気のせいだと思い、
それ以上は何も聞かなかった