「……どうしたの??」




あたしも悠弥の隣に並んだ時、




――ヒュッ


「あー!!」




悠弥が指輪を窓から投げて
しまった




「ちょっと、何してるの!?」


『何だよ、
そんなにアイツがくれた指輪をはめてたかったのかよ??』


「そうじゃなくて!

ただカノンに返そうって思っただけだよ


だって、あの指輪はカノンに
とっては代々伝わる大事な
指輪なんだもん」




あたしが遠くを見つめながら
呟いたら


悠弥があたしの頭の上に
手をポン、と置いた