「悠弥やめてっ!!」


『乃愛……??』




どうしてそんな奴庇うんだよ




「カノンは悪くないの
カノンはただあたしを
心配して、

だからっ……」




何でそんなに香坂のために
必死になるんだよ




『……んだよ、ソレ』




俺は固く握った拳を下に
降ろした




『そんなにソイツの事が
いいなら
ずっと一緒にいればいいだろ!?』


「……ぇ」




こんな事を言うために来たん
じゃないのに


どうしてこうなるんだろう


なんだかバカみたいだな、




俺はホテルへの道を歩き始めた